8月15日~16日にかけて、メディア各社、ネット配信ニュースで一斉に報道されたこのニュース、既にご存じの方も多いと思います。まだご存じのない方はこちらをご覧下さい。
●Yahooニュース「虫よけ剤」検索結果
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%c3%ee%a4%e8%a4%b1%ba%de
蚊などに刺されないようにするため、皮膚に塗ったりスプレーで吹き付けたりする市販薬「虫よけ剤」には、「ディート」という「忌避剤」が多く使用されていました。
「ディート」は害虫を麻痺させる効果があり、急激に吸い込むとけいれんや血圧低下、発疹などの恐れがある物質だそうです。
しかし、現在販売されている「虫よけ剤」にはそのような危険性はおろか「ディート」の含有量が表示されているものはわずかで、使用方法や使用量も明確に表示されているものがほとんどなかったそうです。さらには、子どもに対する安全性は明確でないにもかかわらず「赤ちゃんにも安心」などという根拠のない表示をしている商品もあったそうです。(以上「国民生活センター調べより」)
このような報告を受け、厚生労働省は15日専門家会議を開き、特に子どもに対する使用には厳重な注意が必要だとして「虫よけ剤」を製造・販売する業界に対して指導をする方針を打ち出しました。
なぜ、この問題が大きく取り上げられたのか。それは、特に「虫よけ剤」が子どもに使用されるケースが多く、国民生活センターへも「子どもに使用して大丈夫だろうか」という保護者からの問い合わせが多くなったことからだと思います。
そして、私が今回このことを取り上げて記事にしたのは、この「虫よけ剤」にかかわらず、医薬品、特に市販薬については、子どもに対する臨床試験が不十分で、安全性が不確かだという現実をお知らせしたかったからです。
成人と違って子どもは身体が小さく、薬物や化学物質は成人よりも少ない量で影響が出てきます。とくに1歳未満のお子さんはまだ外部環境に対する耐性が十分に備わっていませんので、特に注意が必要なのです。
そういうことを知らないまま、製造・販売業者の商品説明を鵜呑みにして市販薬を使用することは本当に危険なことです。どうかお子さんへの医薬品の使用には慎重になっていただきたいと思います。
そして少しでも心配でしたら、医師・薬剤師にご相談下さい。一時の手間を惜しんであなたの大切なお子さんが健康を害したとしたら・・・。そう考えれば、相談できますね?
どうか専門家をかしこくご活用下さい。どうぞよろしくお願い致します。
参考資料として、厚生労働省が発表した専門家会議の議事録をご紹介します。
●薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会ディート(忌避剤)に関する検討会(平成17年8月15日資料)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=101479
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